アレルギーの子どもさんをもつおかあさんの体験談を少しお話していただきました。
「はじめは、乳児湿疹程度でしたが、離乳食を始めたころから、卵・牛乳にはじまり、
小麦・大豆･肉などにも食べるとジュクジュクとした湿疹がでて、1歳半ごろまでは、24時間、30分寝ては、かゆくて起きるの繰り返し。そして、2歳に なっても良く寝て3時間位で起きてしまうという状態。そこで、勉強し、食をかえていった。今は、低アレルギー米と野菜、魚（青魚は避けている）を食べれる ようになった。そして、9時から9時まで寝てくれるようになった。」
　普段の生活の中で、寝させてもらえないということはない。寝たい時に寝て、食べたい時に食べる、それがあたりまえ。でも、それができないということはとても大変なこと。
そのことが人に話せるようになったということは、乗り越えることが出来たからだと思う。渦中にあるときは、なかなか人には話せない。知られたくないと思うことさえある。
　船越先生もよく言っておられたが、「こえられない宿題を神様はあたえない」その言葉通り、越えられないことはなにもない。幸せに続く坂道の勾配がちょっ ときついだけ。それを、幸せととらえるか、どうして私だけと不幸ととらえるかは、その人の力量。そして、乗り越えられた時には、ありがたいと素直に思え る。これからの人生において大きな力になる。また、人に伝える時には、「なんとなくいい」ではなく、「そうか」と思って聞いてもらえる力になる。それは、 財産ではないでしょうか。