春には、細胞を緩める苦味のものを食べる。冬に溜め込んだ塩分を体外に排出する作用もある。夏には酸味。体を冷やすもの、きゅうりやナス、すいか 等、水分が多いので、細胞を緩めて、体温を下げる働きがある。秋には渋み。ちょっとだけ体を締めるもの。冬には、塩辛く煮込んだものを食べると良い。旬の ものを食べてないと体に必要なものが取り入れられず、体作りができない。

　子供には一品硬いものを食べさせてあげて、その時には“かみかみするんよ”と言いながら子供にカミカミさせると、神さん に通じる。そしてカミカミして唾液を出すと、免疫力ができ、元気で友達とうまくやっていける子に育つ。生まれて10年は自分のことだけを考えればよい。 20代は家族のこと。30代は社会のこと。40代は国のこと。50代は世界平和を考える。最初の10年間に食べるものをきちんとやっていると、社会でうま くやっていけ、生き方が楽になる。

　これまでは、高い食材を買って、贅沢をして、豪華な食事をして、ロスがあっても関係なく捨てて生活をしてきた。しかし、 これからは外国から物が買えなくなってくる。CO2が発生するだけでなく、気候の変化で、北海道の米が一番おいしくなってくるように、外国の野菜も変わっ てくる。日本というこんなに狭い国に、こんなに人口がいて、食べていけなくなる。そんな時、玄米をこつこつ噛んで食べて、塩とゴマ、漬物があれば、当座は 生きていけると思うと安心でしょ。昔から、病気のとき、家を建てる時、結婚をさせる時のため貯えてきたという素晴らしい日本の精神があったのに、今は、そ んなに辛抱せんでも楽しく生きればいいという風潮になってきた。気付いたら、職が無い、寝るところもない・・・そんな事思いもしなかった。地味、めんどく さい・・・昔からあったいい物を捨ててきた結果が今の現状。私たちは、重ね煮、塩があれば、砂糖がなくても満足できる。これだけの野菜があれば、豪華な料 理ができることを身につけていれば最高にいいじゃろ。