2003.6月の料理教室のお話
子どもの頭は発達が早く大人と同じ8?くらいあります。そのため人間の体は「S字」の曲線をとることにより重さを逃していますが、子どもは「く」の字で身体を支えています。これは、砂浜などを歩くことにより、成長につれて自然曲線をとるようになります。
いのちに別状がないかぎり多少のケガはさせてもかまいません。「痛い」「辛い」と感じることにより感性が育ち、感情に厚みがでます。子どもに対する愛 情・・・しかる、たたく、寒い、ひもじい・・・は将来へのプレゼントです。包むだけが優しさではないのです。そして許すことは大切なことです。
赤ちゃんが未熟児の場合、酸素器に入れると目が見えなくなることがあります。これは酸素の純度が高すぎると逆によくないからです。食べるものも同様で、雑 なもののほうがよいのです。そのままの野菜は微量栄養素やミネラルを含んでいるため、本物を少しだけとればよいのです。例えば砂糖は精製されすぎています し、栄養剤などを取りすぎるのはよくありません。高吸収のものを食べ慣れるとそれでないとダメな体になってしまい、それでは麻薬と同じですね。ただし「玄 米を食べなきゃ」と思う必要はありません。昔からあり、今もあるものを食べれば良いのです。固いものを食べ良く噛むと脳に刺激が伝わり、腸に刺激がいくこ とにより体が正常に動きます。それがやっぱり玄米、豆類なのです。
?子どもの頃のお話し?
幼い頃、12?の島に500人ほど住んでいる島にいました。その頃の子どもは現金など持っていません。山に遠足に行き、とてものどが渇いた時にはわき水 をでツワブキを使って水を飲んでいました。たまにカニが死んでいてものどが乾いているために全く気にせず飲んでいました。そのような「辛い」「ひもじい」 思いをすることはとても大切で、一番辛いのは「飢え」です。そんな思いを味わうために一度は断食をするのも良いでしょう。楽しく断食できるのは1週間くら いで、3日くらいから色々と反応がでます。人間は「1週間位食べなくても大丈夫」という遺伝子を授かっています。昔は雑穀を食べ、汗を流し、少しくらい食 べなくても元気という体ができています。今の子どもは「ものがあって当然」という環境にいます。今の人達は「元気ではない」「貧乏だ」という状態にあると ダメだという気持ちがとても強いです。そんな先の人生を心配するより、今、今日一日を楽しく過ごすべきです。何かなくてもそういう気持ちがあればよいので す。人脈、ぜいたくな時間はお金では買えません。(参考までに、何か学びたい時は前の晩から水分、砂糖を控えるなど半断食をすると頭がすっきりしてよく入 ります。)
経験で学んだことはしっかり覚えます。そして忘れません。子どもに「飢え」を覚えさせるのはとても大切なので、ぜひ一度体験させて欲しいです。
最近のひとは手のうらが柔らかいです。それは力をだしてなからです。また亜鉛も足りていません(特に男性)。昔は土瓶や鉄を使っていたから摂取することが出来ていました。
尿で排出される毒は決まっており、重金属は汗からしか出ません。
わら、まきは柔らかい火です。玄米やお風呂は昔はわらで炊いていました。これらは出来上がりが柔らかくてまろやかです。ガスは直火できつくなります。