小豆は陽性の食べ物です。小さくしまっている物は陽性です。陽性の食べ物には身体を温める作用があります。小豆はむかし今ほど薬がなかった頃、すり鉢など ですって、薬にしていたこともあるそうです。犬に噛まれたときなど、狂犬病の予防のためにも飲んでいたようです。でも現代は身体の方が対応できないので、 このような場合は必ず病院に行くことをおすすめします。小豆にはそういった解毒剤としての作用もあったようですね。他にも小豆には利尿作用もあります。 また小豆は慶び事のときに使います。

大豆は陰性の食べ物です。大きいものは、陰性で広がる力を持っています。そして身体を冷やしたり、心を静めたりする作用があるので弔事のときに使います。 みそやしょうゆは大豆から作りますが、陰気な大豆に陽気な塩を加えて作りますね。陰気な物と陽気な物で作るので、バランスがよく、保存がきくのです。身体 にとって、とても大切な有塩発酵食品です。

みそはとても良い食品で、海草をくわえればさらに栄養的によいですね。なかなか海草がとりにくい人は味噌汁の中にわかめをたくさん入れて食べると食べやす いでしょう。ごぼう、海草、小豆といった黒っぽい陽性のものは、手をかけないとおいしくない物が多いのですが、ぜひ意識してとるようにして下さい。腎臓が 悪いときは黒っぽい物が効果的です。特に小豆、そばは最高です。食べ物で身体は変化してきます。でも変化には陽性という時間が必要です。食べ物を変えたか らといってなんでも治るわけではありません。人間死ぬときには死ぬのです。でも日常的に楽に生活できる、痛みや苦しみが少なくてすむかどうかは、食べ物に かかってくるのです。