2002.12月の料理教室のお話
?テーマ?
※同じ材料でも味(味噌、しょう油、ソース)を変えることで全く異なる料理になりメニューの数が増えます。
※調味料の種類がたくさんなくても、重ね煮する事で野菜のうま味を最大限に引き出し、生かすことができます。
?メニュー?
味噌汁と切干大根煮
どちらのメニューも、野菜を重ね煮することで、持っているもののうま味を引き出しました。味噌汁は、だしは使わず水と味噌、切干大根のもどし汁だけで、こ くのある味になり、切干大根も、さとうを使わず、しょう油だけの味付けで、短時間で、美味しくできました。味噌汁も水で固さをゆるめ、のばした味噌を野菜 の上にのせて作りました。
?大発見 ?
玉葱の芯や青くなった部分(中心)も捨てないで、すべて使いましょう。
白菜は基本的にはきれいなので一枚ずつはがして、洗わなくてかまいません。上の部分は柔らかいのでサラダに使いましょう。
ごぼうは皮をむかず、泥をよく落としたままで、ささがきは、ごぼうをまな板においたまま包丁をねかせて切ると薄く切るのが楽にできます。
切干大根の変わりに、ひじきやれんこんでも美味しくできます。
?野菜について?
野菜は「陰」と「陽」の二つに分けられます。
「陰」の野菜はトマト、きゅうり、キャベツなど土より上ででき、「ゆるむ、広がる、冷たい」という作用があります。
一方、「陽」の野菜は、大根、れんこん、人参、ごぼうなど土の中ででき「しまる、固まる、暖かい、縮む」といった作用を持ちます。
陰の野菜は、そのまま食べてもサラダにしても手軽で味のあるものが多く、反対に陽の野菜は煮たり焼いたりと料理に時間や手間が必要なものが多くなります。ですから、めんどうがらないで摂取することを心がけましょう。
人間は、曇った天気の日には陽性の食物を欲しがり、逆に、晴天の日には陰性の食物を求める体のシステムを持っていますが年中、体調が悪いと、その自然の欲求すら感じなくなります。自分の体の信号を自分でキャッチできるかどうかが大切です。
?味付けと年齢?
赤ちゃん、子供からお年寄りまで同じ味付けにしてはいけません。体は塩分で満たされているので、塩分摂取には注意が必要です。赤ちゃんには湯冷ましを飲ま せるように、基本的に薄味にします。例えば、しょう油で味付けをするときは3回に分けて回し入れます。1回目は子供、2回目はお年寄り、3回目は働き盛り の大人という具合です。全く別のメニューを作らなくても大丈夫です。